日亜協会 第126回例会のご案内
戦後長らく続いた冷戦が終わり、ソ連が崩壊して「民主ロシア」が誕生したとき、これで世界は平和になる、日本の北方国境問題も話し合いで解決に向かうと、期待をふくらませた向きは少なくなかった。ところがその後のロシアの動きは、どう見ても我々の期待にそって展開しているようには思われない。北方領土問題にも解決の目途が全く立っていないのが現状である。権力を掌握したプーチンは、一体何を考え、アジアに対してどのような政策を取ろうとしているのか。ロシアはアジアの将来を考える場合、これからも無視できない影響力を持つ列強の一つであり、その理解を深めることは不可欠である。
日時:平成19年4月9日(月)18:20〜20:30(18時開場)
b>会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル 5階第4研修室)
電話06−6345−5000 ・06-6345-5019
会費:千円 二次会(侃々諤々の交流会)は、同ビル二階北西隅「北大会館」
講師:木村 汎 拓大教授海外事情研究所教授
北海道大学名誉教授
演題:プーチン政権のアジア政策
<講師紹介>
昭和11年京城生まれ。35年京大法学部卒業。コロンビア大学でPh,D取得。北大法学部助教授を経て教授。53年北大スラブ研究所教授、平成3年国際日本文化研究センター教授を経て平成14年より現職。総合研究大学院大学名誉教授、東京新聞客員研究員。
国際政治とくにソ連・ロシア研究における代蕪I研究者として、時事評論にも健筆をふるっている。
主要著書に、『日ロ国境交渉史』中央公論社、『もっと知りたいロシア』弘文堂、『プーチン主義とは何か』角川書店、『遠い隣国』世界思想社(アジア太平洋賞受賞)『ポリス・エリツィン ロシア政治家の軌跡』丸善ライブラリー、など
編著に『プーチンの変貌?』勉誠出版、『新版 日露国境交渉史』角川選書、その他。