国際秩序の変容と日本外交の課題:アジア外交を中心に

第99回日亜協会例会(一般公開)のご案内

日本のあり方を再考する第一弾 !


 平成16年10月に月例会第百回の記念すべき節目を迎えるにあたり、この秋はしばし立ち止まって、大きく日本のあり方を問い直す機会にしたいと考える。

 9月例会はその第一回目。戦後長らく続いた冷戦はソ連崩壊と共に終わったが、それから十数年、厳しい対立と緊張が終わったはずの国際環境は、イラク情勢や油価の高騰を見ても分かるように、平和や安定とは縁遠い状況にある。特に「9・11」以後の国際政治・経済は大きく変動し、わが国外交も新たな対応を迫られる段階に入った。

 昨年中西寛教授が刊行された『国際政治とは何かー地球社会における人間と秩序』(中公新書)は、複雑に錯綜して変動する国際情勢を、永年の研究成果を圧縮して歴史的・巨視的な観点からまとめた快著であり、「第4回読売・吉野作造賞」を獲得している。

 その研究成果を踏まえつつ、新世紀の日本外交がいかにあるべきかについて、率直な見解を伺い、この問題について理解を深めたいと思う。(この書物は当日会場で販売する)。

 会場は通常例会の第2研修室ではなく、二倍の収容能力がある第1研修室(5階事務室の隣)となるのでご注意を。非会員の知人もお誘いの上多数ご参加を歓迎する。


日時:平成16年9月25日(土)18:20〜20:30 (18時開場)

会場:大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第2ビル5階 第1研修室

電話:06-6345-5000 FAX:6345−5019


会費:千円 (会員、非会員を問わず一律)

 

講師:中西 寛 京都大学大学院法学研究科教授

演題:国際秩序の変容と日本外交の課題:アジア外交を中心に


<講師紹介>

 1962年大阪生まれ。85年京都大学法学部卒業、87年同大学院修士課程修了その後シカゴ大学歴史学部博士課程に在籍し、91年京都大学大学院博士後期課程退学、法学部助教授となる。その後ロンドン経済大学歴史学部、オーストラリア国立大学アジア太平洋研究所などで研鑽し、2002年4月より現職。

上記以外の著作に、共編『新・国際政治経済の基礎知識』有斐閣、『高坂正堯著作集』都市出版。その他講演内容に関連した論文の収められている書物に国分良成編『日本・アメリカ・中国』TBSブリタニカ、五百旗頭 真編『戦後日本外交史』有斐閣、赤根谷達雄等編『「新しい安全保障」論の視座』亜紀書房、『日本の安全保障』有斐閣、などがある。