インド外交官から見た日印関係

第75回例会のご案内

日印国交樹立50年 日印関係を問い直す!


 日亜協会は新緑の五月から新年度を始める習わしになっているが、このたびは講師の都合で深緑の六月早々に、第七年目の活動を開始することになった。今年も会員のご協力・支持を得て意義ある活動を展開して参りたいと思う。

 さて50年前の昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本は7年近く続いた被占領期にようやく終止符を打ち、主権を回復した。

 インドはこの講和条約には加わらなかったが発効前に戦争状態終結を告示し、大使館・領事館が開設され、6月8日には、サンフランシスコ講和条約より日本に対して遙かに寛大で好意的な内容の日印平和条約が締結されている。その後1950年代を通じて日本にはインドに対する高い関心と親近感、敬愛感が存在したが、60年代以降はいくつかの政治的・経済的理由が重なってインドに対する無関心、低評価が主流を占めるようになった。近年、インドIT大国論が浮上していくらか認識が改まりつつあるが、インドに対する一般の関心と理解度は決して高いとは言えない。

 このたび公務多忙のインド総領事にお出でを頂き、インドから見た日印関係のあり方について率直な見解を伺い、日印関係を再検討する機会としたい。


日時:平成14年6月1日(土)13:30〜17:00 〜19:00

次第: 総会13:30~14:00 講演と質疑14:00~17:00 17:00~19:00 懇親会

会場:大阪リバーサイドホテル 都島区中野町5−12−30 電話:06−6928−3251

   JR環状線「桜宮」(大阪駅から二つ目)西口下車、徒歩2分

会費:懇親会出席者5千円 その他(講演質疑のみ出席)千円 

講師:Yogeshwar Varma  駐大阪インド総領事

演題:インド外交官から見た日印関係


<講師紹介>

1955年生まれ。パトナ大学卒業。その後イギリス・インドの高等技術研究所で研鑽し優秀な成績を収め、80年インド外務省入り。82〜84年三等書記官として東京大使館に勤務。ビルマ、ヴェネズエラ、タイ大使館勤務を経て、93〜97年本省で経済問題担当、次いでアジア太平洋問題、日本を含む東アジア問題担当の総括官となる。その後モルジブ副大使を経て、2000年8月より家族と共に大阪総領事に着任。若かりし頃に東京で学んだ日本語の能力を発揮して、講演は時間節約のためもあり日本語で、質疑は、答えに正確を期するためと吉本興業式のオモロイ大阪弁?もあろうかと思われるので、通訳を入れる予定。