第67回例会のご案内
小泉内閣は「聖域なき改革」をスローガンとして、これまでのところ国民の高い支持を得てきた。この改革には、当然「外交」も含まれるべきだと思われるが、彼が任命した外相は、外務省の線の細い役人どもを恫喝し、萎縮させる、引っかき回しに成功しただけで、外交そのものの改革にはほど遠いことをやっており、日本外交はかえって停滞しつつあるのが現状である。今世紀の初頭に日本外交が取り組むべき改革課題はいろいろあるが、最重要課題の一つは、対中外交の基本姿勢の見直しではないだろうか。
今回はこの問題を真っ向から取り上げ、再検討を加えたい。
日時:平成 13年7月27日(金) 18:00−20:00
場所:大阪大学工業会館 最寄り駅:JR大阪駅西口、地下鉄西梅田・北新地など
(北区堂島2−2−2 近鉄堂島ビル20階 電話06−6344−6171)
会費:正会員1000円(法人、特別、学生会員は不要)、非会員2000円
講師:伊原吉之助 帝塚山大学名誉教授・本会理事
演題:中国といかにつき合うか
<講師紹介>
1959年 神戸大学大学院博士課程修了。71年より帝塚山大学教授。在任中、台湾国立政治大学国際研究所に留学、在香港日本領事館特別研究員などを勤め、中国、台湾
の近現代についての研究・観察を深める。近代経済学、経済思想、社会思想の研究から国家形成の問題に関心を移し、国際問題、中国・台湾問題研究に転じたために、限られた地域しか研究しない地域専門家とは異なる幅広い観点から、日中関係を論じている。
産経「正論」などの執筆者として健筆を揮っている。昨年帝塚山大学を定年退職。