ロシア外交と東アジア

第66回例会のご案内


 ロシアで昨年5月、プーチン大統領が正式に就任してから早1年になる。当初はエリツインの院政下で政治を行う亜流政権と見なされていたが、最近はかなり独自色を鮮明にしている。エリツイン時代の急進的な自由主義に対する批判を行い、別の路線をとりつつあるように見える。就任後1年たった今、世論の支持は非常に高く、わが小泉首相にはやや及ばないが、前任者の約10倍の7割前後という支持を誇り、そのお陰で、様々な問題を抱えながらも、ロシアは、政治的には冷戦崩壊後かつてない安定局面に入ったかに見える。

 ロシアは日本にとって、一衣帯水の隣国である。この国がプーチン大統領のもとでいかなる東アジア政策を採るのかについて知ることは、波乱要因を抱えているこの地域にとって、今なお無視できない重みを持っている。ソ連・ロシアの内外政策を長年にわたって追求してきた中堅専門家の分析を参考にしながら、久しぶりに、「ロシアから見たわれわれの問題」を捉えなおしてみたい。


日時:平成 13年6月27日(水) 18:00−20:00

場所:大阪大学工業会館 最寄り駅:JR大阪駅西口、地下鉄西梅田・北新地など

   (北区堂島2−2−2 近鉄堂島ビル20階 電話06−6344−6171)

会費:正会員1000円(法人、特別、学生会員は不要)、非会員2000円

講師:河原地英武(かわらじ・ひでたけ)京都産業大学助教授

演題:ロシア外交と東アジア


<講師紹介>

 1959年 長野県生まれ。83年東京外国語大学ロシア語科卒業、86年同大学院値域研究科修士課程修了、89年 慶応大学大学院博士課程修了、90年 京都産業大学専任講師として赴任、94年以降 現職。

 この間、94〜95年にはモスクワにおいて在外研究に従事。一貫して、ソ連・ロシアの内外政策の研究に取り組む。