日亜協会 第319回 例会 ご案内
日本と中国はともに19世紀中期に西洋の衝撃を受けて開国し、近代化を始めた国である。本報告では、ほぼ同じ時期に開国した日中両国がどのように造船技術や運用技術を受容し、近代的な海軍を築き上げていくのかを近年の研究動向を踏まえて検討していく。19世紀の造船技術史を日本だけでなく中国と比較して論じることにより、日中両国の造船や海軍の特徴を明らかにするとともに、それが日清戦争の勝敗にどう影響したのかについても考察していきたい。
日時令和6年4月26日(金)
18:00〜20:00(17:50開場)
会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階第4研修室
会費:千円 (非会員二千円),学生200円
二次会:2階北西隅「北大会館」 懇親交流会 千円(非会員も同じ)
演題:「日中比較から見た19世紀の造船と海軍」
講師:中尾 光一(花園大学助手)
<講師プロフィール>
1975年大阪府生まれ。花園大学文学部史学科(近現代史)卒業。同大学院修士課程修了。現在は花園大学文学部日本史学科助手。主要業績は、「海軍艦政局創設に関する一考察 ―初代局長伊藤雋吉を中心として― 」(『花園大学文学部紀要』2020年)、「幕末から明治初期における造船技術者に関する一考察 ―緒明菊三郎と緒明造船所を中心として―」(『花園史学』2023年)など。