権威主義体制の申し子−中国共産党<


   日亜協会 第301回 例会 ご案内


  我国は大東亜戦争に戦い敗れて以降、アジア諸国との友好関係の樹立に努めてきたが、特に社会主義中国との安定した関係の樹立においては格段の配慮を行い、今世紀の中国が日本を上回る経済大国になるうえでも大きく貢献してきた。ところが中国の政治・社会の現状は、我々の期待とは異なるものになりつつある。その特色をしかと把握すべき時が来た。


日時:令和4年10月1日(土)18時開場 18:20〜20:30(講演と質疑)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階 第4研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円


演題:権威主義体制の申し子−中国共産党

〈講演要旨〉 権威主義体制(authoritarian regime)は、政治的多様性の拒否、「法治・分権・民主的選挙」の縮小、強力な中央権力の存在、を特徴とする政治体制。党や軍を基盤にする専制政治(autocratic)や寡頭政治(oligarchic=オリガルヒ=語源はギリシア語)が行われる。中国共産党が作り出した権威主義体制の由来と現状を、台湾における民主体制実現の礎石となった孫文(中国国民党総裁)の『国民政府建国大綱』(1924年)との比較において考察する。


講師:北 村 稔 氏(立命館大学名誉教授,本会理事)

〈講師プロフィール〉

 1948年、京都府生まれ。京都大学文学部史学科(現代史)卒業、同大学院博士課程中途退学。三重大学助教授を経て立命館大学文学部教授。1981〜1982年、ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)客員研究員。立命館大学名誉教授。法学博士(京都大学)。主な著書に『南京事件の探求』(文春新書)、『中国の正体』(PHP文庫)など多数。