文科省による我が国の教科書検定をめぐる問題点


   日亜協会 第289回 例会 ご案内


 最近我が国の新聞・雑誌などのメディアが、教育現場で用いられている学校教科書の内容についてあれこれ問題にすることはなくなったようだが、かつてはそうではなかった。日本で用いられている中学や高校の教科書、とくに歴史教科書の記述や用語について、近隣の韓国や中国から批判が行われ、日本政府が恐れ入ってあたふたと対処するということがあった。近頃はそんなことはとんと耳にしない、ということは、もはや問題にする必要がないほどに日本の教科書の内容がよくなったからだと言うお歴々がおられるが、果たしてそうなのだろうか。

 9月の例会では、我が国の歴史教科書について長年研究を重ねてこられた講師から、文科省の審査をパスして多くの中学校で採用されている社会科教科書の例を引き、現行の中学・社会科教科書に見られる多くの誤りや問題点について具体的な指摘があった。今回はそれを受けて、我が国の五大全国紙のなかでただ一つ、これまで教科書問題についてかなりの紙面を割いて報じ問題点の分析も行ってきた新聞の当事者を招いて、教科書問題について理解を深めたい。


日時:令和3年10月25日(月) 18:20〜20:30 開場18時 


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階 第4研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円


二次会:時節柄、お休み


演題:教科書「共産主義」記述に見る歴史教育の惨状と自由社版の衝撃

     文科省による我が国の検定をめぐる問題点


講師:小島新一 先生  産經新聞正論調査室・大阪正論室長


講師プロフィール

昭和40年(1965)兵庫県出身。神戸大学文学部卒業。

平成3年、産經新聞に入社。その後広島支局勤務を経て大阪本社の社会部記者、奈良支局デスクなどを歴任。平成14年〜18年、23年〜28年には雑誌「正論」編集部に勤務し、26年〜28年には月刊「正論」の編集長となる。

共著書に『教育崩壊』角川ワンテーマ21、『日本人の起源』扶桑社、など。