印度・中国に挟まれたネパールの抱える問題と今後の方向


   日亜協会 第284回 例会 ご案内


 今日本に来て生活している外国人の中で、就職と留学などで驚くほど多数を占めているのに、あまり知られていないのはネパール人である。ヒマラヤ山脈に細長く東西に展開しているこの山国は地政学的な条件に恵まれていないため、多くの雇用を生み出す近代産業の発達には不向きであり、近隣の大国に出稼ぎ労働者として働きに出た。その南北には巨大な人口を抱えた二つの大国があり、中印の国境を巡る対立などに引き込まれて揺れ動くことが稀ではない。毎年この地に足を運んでいる講師から、両大国の狭間で揺れ動くネパールの現実を深く知ることとしたい。


日時:令和3年3月20日(土祝) 午後2時〜5時 


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階 第1研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円


二次会:二次会例会後に2階の北大会館において会費千円で開催してきましたが、新型コロナウィルスが第三波段階に入っている状況を踏まえ、今回も遺憾ながら割愛。


演題:印度・中国に挟まれたネパールの抱える問題と今後の方向


講師:戸沢健次 愛媛大学名誉教授


講師プロフィール

 1949年豊橋市生まれ。74年京都大学法学部卒業.78年京都大学大学院法学研究科博士過程を退学、国立愛媛大学法文学部助手に就任。82〜83年コロンビア大学客員研究員、88年愛媛大学法文学部教授、2000〜2001年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授を経て 2015年愛媛大学定年退職。その後2020年まで放送大学客員教授を務める。

 主著に『イギリス保守主義研究』成文堂。 共著に『保守主義とは何か』なかにしや出版、『イギリス現代政治史』ミネルヴァ書房,『インド世界を読む』創成社新書,『現代イギリス政治』成文堂、『ブレアのイラク戦争』朝日新聞社、『アメリカ帝国と多文化社会のあいだ』開文社出版、『サッチャーの遺産』晃陽書房、『アメリカがわかるアメリカ文化の構図』松柏社、『現代社会の諸相』晃洋社、『現代民主主義と歴史意識』ミネルヴァ書房、『現代政治を解読する』ミネルヴァ書房、『啓蒙思想の展開』成文堂 など多数。 訳書には、フランシス・ピム『保守主義の本質』中央公論社。