理工系から見た表言論の貧困とその産業技術への害悪


日亜協会 第254回例会 ご案内


 理工系の研究者や技術者の発言がきちんとした形で,マスメデイアは勿論,政治・経済の分野で取り上げられることはない.産業技術関連の報道も個別産業の問題としてしか報道されず,理工系の観点から見ればそこにある日本独特の基本問題が伏せられている.皮相的な「表報道」とそれに引きずられる政治と世論の無理解,そしてグローバリズムへの誤認と反発が存在する.そこにはまた安全保障政策を忌避してきた「平和」的想念も関与していることを,今回は具体的な事例に基づいて論じて戴く.技術的視点と政治・経済の問題を結びつけて議論できる得がたい人材を得て,我々の迷妄を打破する機会としたい.


日時:平成29年12月11日(月) 18時開場 18:20〜20:30(講演と質疑)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階 第4研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円

 二次会:2階北西隅「北大(ほくだい)会館」 酒・軽食の出る懇親交流会 千円(非会員も同じ)


演題:理工系から見た表言論の貧困と

    その産業技術への害悪


講師:中 村 新 平 氏 (理系批評家)


講師プロフィール

 9年前の広島原爆の日の前に起こった「田母神講演会」事件を契機に,保守系団体である「平和と安全を求める被爆者たちの会」の設立に深く関与し,現在も主要メンバーとして情報発信に与っている.特別の肩書はない.専攻は電気工学.大手総合重機械メーカにて,精密機械,産業用ロボット,原子力関係機器の電気・電子制御系の開発を手掛けてきた.後に,IT関係の検査機械にも関与した.その関係で「国際規格」の観点から安全工学の企業全体への普及と指導を通じて,JISの国際化の一翼に関与.この段階から政治世界と工学との連携概念を提唱するに至る.昭和23年生まれ.