戦前昭和期における知識人のアジア観と言説


日亜協会 第251回例会 ご案内


 大東亜戦争の原因を紋切り型の「好戦的な日本」「軍部の暴走」に求める戦後主流のイデオロギー的曲解はもはや過去のものである.共産主義の世界的な広がりの中で,支那事変拡大期に我が国の国策に関わった知識人(学者・ジャーナリスト・官僚)はどのように思想し,アジアとの関係をどう模索したか.「昭和研究会」が殆ど知られていない頃に,それをテーマに学位論文を執筆した久野講師に,近年の研究動向も踏まえて,当時の思想的動向を論じて戴きます.


日時:平成29年9月11日(月) 18時開場 18:20〜20:30(講演と質疑)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階 第4研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円

 二次会:2階北西隅「北大(ほくだい)会館」 酒・軽食の出る懇親交流会 千円(非会員も同じ)


演題:戦前昭和期における知識人のアジア観と言説


    〜 昭和研究会を中心に


講師: 久 野 潤 氏 (名城大学非常勤講師)


講師プロフィール

 昭和55年大阪生まれ.慶應義塾大学総合政策学部卒業,京都大学大学院法学研究科国際公共政策専攻修了.専門分野は近現代日本の政治外交とその背景思想,近年は全国の神社調査にもとづく「軍隊と神社」にもテーマを広げている.これまでに大阪国際大学や皇學館大學で政治・経済・外交系の講義を担当.学術研究以外では300名以上の戦争経験者を取材・調査し各誌に関係記事を執筆.更に日本國史學会事務局長の傍ら,全国9カ所で子どもから大人まで学べる「歴史勉強塾」(通称・れきべん)を主宰開催中.著書に『新島八重』(晋遊舎新書)『帝国海軍と艦内神社』(祥伝社)『帝国海軍の航跡』(青林堂)のほか,共著書多数.