アキノ政権の改革とその行方 「アジアの病人」フィリピンは、その長い病を克服しつつあるのか

日亜協会 第197回例会 ご案内


新世紀に入った世界は大きな変化を見せつつあるが、近隣アジアにおいては、経済力・軍事力の膨張を背景にした中国の覇権的行動の展開によって、一層その感が深い。日本のアジア政策の展開において、東南アジアが占める重要性はますます大きくなりつつあると言ってよい。ところが東南アジア諸国のなかで最も我が国に近いフィリピンは、これまで新聞・テレビにおいても事件報道の類いを除いてまともに扱われることが少なかった。

そこで今回は、この偏りを是正するためにフィリピンの現状理解を深めたい。講師は長らくフィリピン研究に従事してきた研究者であるが、外務省の委嘱により、公使として現地の大使館でフィリピン外交の第一線に立ち、この国の実情にまともに向き合ってきた外交実務家でもあった。紙上の文献だけに頼るフィリピン分析とは、ひと味違った臨場感のある講話が聞けると期待される。

日時:平成25年3月29日(金)18:20〜20:30(18時開場)

会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室

会費:千円(非会員二千円) 二次会(懇親交流会)は2階北西隅「北大会館」千円


演題 アキノ政権の改革とその行方

「アジアの病人」フィリピンは、その長い病を克服しつつあるのか

講師 片山裕 神戸大学大学院教授・元フィリピン公使


<講師プロフィール>

京都大学大学院法学研究科単位取得退学後、京都大学東南アジア研究センター(現研究所)助手、岡山大学教養部助教授、神戸大学大学院国際協力研究科助教授を経て教授。この間、在フィリピン日本大使館に、1992−1994年の専門調査員、2008−2010年 には公使として勤務。