日亜協会 第195回例会 ご案内
2012年9月のAPEC首脳会議を、プーチン大統領は側近たちの反対を押し切って、極東のヴラジヴァストーク(「東方を支配せよ」を意味する都市)で開催した。
「プーチン、東方へ行く」。かれはロシア千年の政治史上はじめてロシアの極東・シベリアに足をいれたトップ・リーダーである。中国との長年にわたる国境紛争に終止符をうつ条約をむすぶ一方、韓国・日本をはじめとする太平洋国家群にも参入して、ロシアを「ユーラシア国家」として再興する決意を固めている。我々はこのような新ロシアといかに立ち向かうべきなのか、立ち止まって考えてみる機会としたい。
日時:平成25年1月7日(月)18:20〜20:30(18時開場)
会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室
会費:千円(非会員二千円) 二次会(懇親交流会)は2階北西隅「北大会館」千円
演題 ロシアとどうつき合うか
トレーニン『ロシアの新戦略:ユーラシアの大変動を読み解く』を読む
講師 鈴木博信 桃山学院大學名誉教授
<講師プロフィール>
1934年神戸市生まれ。東大教養学科,同大学院 国際関係修士修了。NHKアフリカ移動特派員、サイゴン(現ホーチミン)特派員のさい風土病をえたため教職へ。現在桃山学院大学名誉教授(国際政治,ロシア政治)。その間, サンクト・ペテルブルク大歴史学部客員研究員(1992年)、ハーヴァード大ロシア・ユーラシア研究センター客員研究員(1999年)。共著に「自壊するアメリカ」(ちくま新書)、「常識としての現代ソビエト学 」(PHP), 「超大国の不思議な関係」(NHK「日本の条件」第5巻)など。など。訳書にゴールドマン「石油国家ロシア」(日経出版)、同「強奪されたロシア」NHK出版)、カー「ナポレオンからスターリンへ」(岩波現代叢書)、ウラム「膨脹と共存--ソヴエト外交史」(サイマル、79年度日本翻訳出版文化賞)など。