日亜協会 第193回例会 ご案内
日本は今、戦後最大の転換期にある。経済は90年代にバブルが弾けて以来長い低迷期にあるし、3年前に世論の大きな期待を担って発足した民主党政権も、これまでのところ政権党としての未熟さを露呈するだけに終わった観が深い。
今年は日中国交40年の節目にあたり多くの記念交流行事が予定されていたが、その多くが相手側の申し出により取りやめという異常事態となっている。一体どこに問題があるのか。この40年を大きく振り返り、このような事態に立ち至った日中関係の根底を問い直し、今後のあり方を捉え直す機会としたい。
日時:平成24年11月2日(金)18:20〜20:30(18時開場)
会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室
会費:千円(非会員二千円) 二次会(懇親交流会)は2階北西隅「北大会館」千円
演題:日中国交回復40周年―対中幻想の復活とその終焉
講師:北村稔 立命館大学文学部教授 日亜協会理事
<講師プロフィール>
昭和23年、京都府生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院中途退学。法学博士(京都大学)。中国近代史に関する深い造詣をもとに、最近は日中関係のありかたなどについての論文多数。演題と密接な関わりのある近著に、
『中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか : その侵略的構造を解明する 』( 櫻井よしこ, 北村稔, 国家基本問題研究所編 文春文庫)『日中戦争 : 戦争を望んだ中国、望まなかった日本』(林思雲と共著、PHP研究所 , 2008.11)などがある。