日亜協会 第187回例会 ご案内
二十世紀は「戦争と革命」の世紀であった。史上空前の人的・物的破壊を伴った第二次世界大戦後も、世界は長い冷戦対立を経験した。しかし世紀末のソ連圏崩壊によって、二十一世紀は米国主導の自由民主主義と資本主義を奉ずる国々からなる、平和な世界になると期待された。その楽観的な見通しは果たして実現したのだろうか。世界には何が起きつつあるのかを、しばし立ち止まって、大きな歴史的観点から捉え直してみたい。
日時:平成24年6月22日(金)18:20〜20:30(18時開場)
会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第5研修室
会費:千円(非会員二千円) 二次会・懇親交流会(千円)は2階北西隅「北大(ほくだい)会館」
講師:木村雅昭 京都産業大学法学部教授・京大名誉教授 日亜協会理事
演題:海図なき「覇権以後の世界」を考える
<講師プロフィール>
昭和17年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業、大学院法学研究科修士課程をへて母校の教壇に立ち、法学部教授として新設の「比較政治学」講座を担当。定年退職後現職。京都産業大学世界問題研究所前所長。 著書に『インド史の社会構造』創文社 『国家と文明システム』『大転換の歴史社会学』『帝国・国家・ナショナリズム』(いずれもミネルヴァ書房)など、既成の狭い学問分野にこだわらない大きな歴史的・文明史的観点に立った著作が多い。 今回の講話内容を理解する上で最も参考になるものとしては、近刊の編著『覇権以後の世界秩序』ミネルヴァ書房、を参照されたい。