揺れ動く朝鮮半島情勢

日亜協会 第142回例会 ご案内


 この数ヶ月間、南北朝鮮の情勢は動いている。

 韓国では市民運動出身の左巻き・反日政権が退陣し、代わって実業界出身のイデオロギー色の薄い李明博政権が誕生し、福田首相との間に実務的な「未来志向」外交をうたいあげたが、国内の人気低下に直面するや、ガス抜きと人気浮上のために、これまでの政権と変わるところのない、安易な「反日竹島外交」を演じて見せた。

政権末期のブッシュが北朝鮮に対して行った宥和政策に日本政府も追随して八月中旬に二ヶ月ぶりの日朝会談が開催され、北朝鮮が「権限ある調査委員会」による秋までの再々調査を約束したらしい。日本政府は「かなりの部分意見が受け入れられた」と自賛しているが、結果が何も出ないうちから早々と譲歩カードを差し出すお得意の宥和策は、果たして問題解決にむけた適切な対応といえるのか。この機に朝鮮問題に対する理解を深めたい。


日時:平成20年9月1日(月)18:20〜20:30(18時開場)

会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル 5階第4研修室)

電話06−6345−5000   FAX 06-6345-5019

会費:千円(非会員二千円) 二次会(侃々諤々の交流会)は二階北西隅「北大会館」


講師:島田洋一 福井県立大学教授

演題:揺れ動く朝鮮半島情勢


<講師紹介>

昭和32年、大阪府枚方市生まれ。55年京都大学法学部卒業、大学院博士課程を経て60年京都大学法学部助手、その後文部省教科書調査官(公民・政治分野担当)を経て大学に転じ、平成15年より福井県立大学教授。北朝鮮に拉致された日本人を救出するための献身的な活動と貢献は、周知のところ。

講演と密接な関連のある最近の著書に『アメリカ・北朝鮮抗争史』(文春新書)、共著に『韓国・北朝鮮のウソを見破る』(文春新書)、『金正日に正しいメッセージを』(自由国民社)など。月刊誌『正論』・『諸君』・『明日への選択』・『現代コリア』などに外交問題に関する論文・対談などを多数掲載している。