日亜協会 第140回例会 ご案内
最近たまたま見た月刊誌における対談で、日本企業の中国進出コンサルタントをしているという人物が、中国の王朝は300年ぐらい続き、100年目から200年目ぐらいに一番安定した時期が来る「中国王朝300年説」なるものを披露している。辛亥革命から数えて100年目は2011年だから、21世紀には中国の黄金時代が必ず来る、これは歴史の法則だ、というご託宣である。「歴史の法則」などという、未来の便利確実な占い道具が一体存在するのか、という根本的な問いはさておくとしても、「中国の黄金時代」なるものが、実は厚化粧のメッキ時代に過ぎなかったと暴露される可能性もあれこれ存在している。今回は、その一つである民族問題に焦点を合わせて、実情分析だけでなく自ら実践活動に関わってきた希有の講師から、体験を踏まえた考えを伺うこととしたい。
日時:平成20年6月23日(月)18:20〜20:30(18時開場)
会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル 5階第3研修室)
電話06−6345−5000 FAX 06-6345-5019
会費:千円(非会員二千円) 二次会(侃々諤々の交流会)は二階北西隅「北大会館」
講師:殿岡昭郎 中国民族問題研究会代表
演題:中国の民族独立運動:その背景と私の取り組み
<講師紹介>
昭和16年栃木県足利市生れ。昭和46年慶応大学院法学研究科博士課程終了(政治学専攻)、その後、駒沢大学法学部専任講師、東京学芸大学助教授を経て、金沢工業大学国際問題研究所副所長(昭和63年3月退職)
この間 、参議院外務委員会で難民の受け入れにつき参考人として発言するなど、平成14年に到るまで、私財をなげうってインドシナ難民支援活動に挺身。朝日新聞記者本多勝一とは名誉毀損裁判で14年間争い、地裁、高裁に続き、平成10年最高裁判所で勝訴する。現在テイケイ(帝国警備保障)株式会社顧問。殿岡事務所を主催し、中国の民族独立問題に関する研究と理解を深めると共に、独立運動に独自の支援活動を展開している。
著書に、『現代新聞紙学』玉川大学出版部、『アメリカに見捨てられた国』創世記出版、
『言論人の生態』高木書房、『侵略の歴史―国際共産主義の100年』地球社、『体験的本多勝一論』日新報道社、など。