核の論理の再検討

次回の例会案内

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日亜協会 第122回例会・忘年会のご案内


 北朝鮮のミサイル発射実験、核実験声明などによって北東アジアの情勢は緊迫感を加えている。我が国はこれに対していかに対応すべきであろうか。

 今検討すべき根本課題は、日本の潜在的・顕在的敵性国家である中国・北朝鮮の核に対して、日本が従来通り「非核3原則は国是である」ということを唱えているだけでよろしいのか、という問題である

 勝田教授は今から4半世紀以上も前に、雑誌論文で、「非核3原則」の問題点を鋭く批判されたことがある。アジア情勢の新たな変動を睨みつつこの問題を改めて掘り下げ検討を加え、ご本人の言葉によれば、おそらく自らの生涯最後の本になるだろうという時論集『核の論理再論 日本よどこへ行く』(ミネルヴァ書房)を刊行された。これを機に、これまで長らくタブー視されてきた核の問題とまともに向き合い、日本の進路を真剣に考えたいと思う。活発な議論を期待したい。今回は平成18年最後の例会となるので、講演の後、会員交流の懇親会を開催したい。非会員を含め多数の参加を歓迎する。出席通知は食事準備の必要上、11月末までに連絡を願います。

なお、当日会場で上記の書物を割引販売する嵐閨B


会場 大阪リバーサイドホテルJR環状線「桜ノ宮」下車、

      徒歩2分(地図参照)

会場地図

電話 06−6928−3251

日時 平成18年12月9日(土)15時半開場

@16〜18時  講演「核の論理の再検討」

 勝田吉太郎 京大名誉教授・日亜協会会長

A18〜20時  懇親・交流 忘年会

会費 六千円 (講演のみの参加者は千円)


<講師紹介>

1928年名古屋生まれ。51年京都大学法学部卒業。助手、講師、助教授を経て64年教授に就任。この間二度にわたり、欧米に研究出張し、ロシアを中心とする政治思想史の研究を深めて法学博士。その後、左翼革新勢力の強かった論壇において、深い哲学的思索に支えられた時論を続々と発表し注目された。91年京大名誉教授。その後奈良商科大学学長、鈴鹿国際大学学長に就任。2002年以後鈴鹿国際大学名誉学長。主要な著書は『勝田吉太郎著作集 全8巻』に収められているが、その他に多数の評論集、時論集がある。


■-日本の核保有について
 >> I氏  11/09(Thu) 18:19[2]  



 今朝の産経新聞1面〜3面で、O氏が「日本の核保有は非現実的」という論を展開しています。
 外務官僚だった前歴が偲ばれるように、「日本が核兵器を開発するには、まずNPTを脱退せねばならず、世界で孤立し、非難ごうごうとなる」と書きます。
 これは「現状を前提」にした議論です。
北朝鮮の核開発宣言は「現状を変えた」のではありませんか。
もう一つ、戦後日本外交の宿痾として、「受身の姿勢」から抜けきれていません。
 日本が生き残るには、現状変革・現状打破を試みなければならないのに。
 しょせん、O氏も「与件を後生大事にする優等生」に過ぎません。


■-日本の核保有について
 >> I氏  11/09(Thu) 18:07[1]  



日本の核保有について
(1)島国は大陸国と違い、縦深がない。
(2)先進国と後進国では、先進国の方がダントツに失うものが多い。
──という二理由で、核保有は抑止力にならないという議論があります。
しかし私は、日本独自の核──日本が発射ボタンを握る核──を持つべきだと考えます。
理由はいくつもあります。
(1)核拡散は歴然たる事実である。
(2)アメリカの「核の傘」は信頼できない。それを使うかどうかを決めるのはアメリカであって日本ではないから。それに、アメリカが本気で守る気であるのはアメリカ本土だけである。
(3)日本は何事にも、そして特に防衛に関して、自分で決めなければならない。自国存立の基本点で他国にお伺いを立てるのは、独立國ではない。
(4)近隣の核保有国、中国・北朝鮮に対する自立を図るため。
(5)「核保有国」と「核非保有国」とでは、国際的影響力に格段の差がある、ということ。
経済力など、影響力は小さく、むしろ、むしられる対象になるだけです。
「核非保有国」の発言は「小さい」どころか、「核保有国」には絶対聴いて貰えません。
日本がアジアで影響力を発揮するには、核で中国と対等になることが不可欠です。
等々 現在、日本には、「核保有論議」さえ封殺しようとする「日本弱体化勢力」がはびこっています。
これをはね返すことなしに、日本の独立はありません。