21世紀の焦点 台湾

第102回 日亜協会例会のご案内

注目された立法院選挙は終わった。さて今後の台湾はどうなるか?


 12月に行われた台湾の立法院選挙は国際的な注目を浴びた。近年台湾の自立・独立志向は増加しているが、大陸との経済一体化が進む中で北京の武力による恫喝は変わらず、頼りとする米国も、イラク・アフガニスタンに手を取られて東アジアで現状変更が行われるようなことを避けたいと願ってか、高官による内政干渉的言動が目立つようになっている。選挙の結果は、与党が得票率・議席数を伸ばしはしたが、議席の過半数を得ることはできず、総統と立法院とのねじれは解消するに至らなかった。

 今後の台湾政治はどうなるか。台湾問題は、北京が主張するような内政問題に限定されるものであり得ないことは明らかである。北朝鮮問題と並び、東アジア動乱の発火点となり、21世紀の国際政治の動向に大きな影響を与える可能性すらある。

 立法院選挙の前後2週間にわたって現地に滞在し、中南部にも足を運んで、選挙結果に関する日本のマスコミ報道とは異なる見解を抱いて帰国した台湾問題専門家に、21世紀国際政治の大きな文脈を踏まえて、台湾の現状と将来を縦横に論じて頂くこととしたい。


日時:平成17年1月24日(月)18:20〜20:30 (18時開場)

会場:大阪市立 総合生涯学習センター  大阪駅前第2ビル6階 第2研修室

電話:06-6345-5000 FAX:6345−5019

    (五階の第1研修室ではありません。ご注意!)

会費:千円   (ビールを囲んで談論風発の二次会は、新年会なので二千円)

講師:伊原吉之助 帝塚山大学名誉教授 日亜協会理事

演題:21世紀の焦点 台湾


<講師紹介>

昭和34年、神戸大学大学院経済学研究科・博士課程終了。社会思想史の研究から出発して、新興国の国家形成の問題に関心を移し、近代世界史の展開を大きく視野に収めながら、近年は中国、台湾問題を研究の中心に据えている。産経新聞「正論」執筆者。現在、中国研究の総決算として、中国現代史3巻5冊の構想中。連載論文掲載誌『問題と研究』の最近号は会場で販売する(定価各号六百円の所、特価二百円)。