張成沢処刑とこれからの北朝鮮


日亜協会 第208回例会 ご案内


 最近、北朝鮮においてこれまで金王朝の中枢にあり、若い三代目を補佐するN02の権力者とみなされてきた人物が、突如処刑されるという驚くべき事件が起きた。その背景に何があったのか、北朝鮮の内部問題に関する理解を深めたいと考える。講師はかつて日本共産党機関紙「赤旗」の記者として活躍し、朝鮮語の高い能力を買われて平壌特派員も務めるという希有の体験をもつ朝鮮問題の専門家である。これまで日本人妻問題、拉致問題、朝総連問題、朝鮮学校への教科書無償化・補助金問題など、北朝鮮に関わる諸問題について独自の考察と提言を展開してきたが、今回は、北朝鮮の内部事情に切り込んで頂き、拉致問題など日本への影響を伺いたい。


日時:平成26年2月27日(木)18:20〜20:30(18時開場)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室

会費:千円(非会員二千円) 二次会・懇親交流会(千円)は2階北西隅「ほくだい北大会館」


演題:張成沢処刑とこれからの北朝鮮


講師:萩原遼 朝鮮問題専門家


講師プロフィール

  1937年(昭和12年)高知県生まれ。大阪外大朝鮮語科卒業(1期生)。69年から20年間「赤旗」記者。その間72〜73年平壌特派員。高校同期の在日朝鮮人で60年に北朝鮮に渡って消息の絶えた友を探したことがスパイ容疑を受け国外追放処分となる。88年退職後に米国国立文書館所蔵の北朝鮮文書160万ページを3年がかりで精読し、労作『朝鮮戦争』(文藝春秋)などを著す。『北朝鮮に消えた友と私の物語』(文藝春秋)で大宅壮一賞を受賞。その後も北朝鮮問題分析の第一人者として多くの著書・訳書を刊行し、北朝鮮がらみの日本国内諸問題に的確な情報と判断を提供している。近著に『北朝鮮・金王朝の真実』(祥伝社新書)