胎動する台湾:馬英九 最後の闘争


日亜協会 第205回例会 ご案内


 戦後日本の新聞は「言論報道の自由」を掲げて、いかなる対象についても偏見のない公平な報道を行ってきたと信じている日本人が多いが、1968年日中記者の交換に際して相手の主張する政治的条件を呑む秘密協定を結んだために、中国関連の報道が歪められた。その中には中国が自国領と主張する台湾についての報道を自粛するという項目もあったのである。日本メディアの台湾報道には未だにその痕跡が残っているのか、政治問題の掘り下げた分析が稀である。台湾に毎年研究・講演などのため足を運び、台湾の政治・社会の変化を克明に観察して、労作『台湾年表』を発表し続けている希有の台湾研究者から、日本の東亜外交を考える上で重要な、台湾政治の現状分析に耳を傾けたい。

日時:平成25年11月28日(木)18:20〜20:30(18時開場)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第3研修室

会費:千円(非会員二千円) 二次会・懇親交流会(千円)は2階北西隅「ほくだい北大会館」


演題:胎動する台湾:馬英九 最後の闘争


講師:伊原吉之助 帝塚山大学名誉教授 本会会長


講師プロフィール

  神戸大學大學院經濟學研究科博士課程單位取得後、龍谷大學經濟學部講師、帝塚山大學助教授、同教授。2000年に定年退職して名譽教授。業績は、英國社會思想史關係/中國近現代史關係/台灣近現代史關係/歐米近現代史關係/日本近現代史關係/東アジア國際關係など多數。中國近現代史・台灣近現代史は何冊もの書物になる程度發表濟 (日亞協會のホームページ参照)。文明史の觀點から世界史を見直し中。近く『江青評傳』を纏める豫定。歐米・日本・中國・ロシヤ・プロイセンの國民國家形成努力の比較史も計劃中。