岐路に立つ中国経済


日亜協会 第199回例会 ご案内


  1970年代にさまざまな外交懸案処理も終わって日中国交が進捗したとき、中国人1人当たりの所得は世界最貧国に属していた。その後毛沢東時代の社会主義経済から「走資」(資本主義化)へ舵を切り替えたこの国は、日本を初めとする先進国からの大規模な投融資・技術移転などを活用して、急速な経済発展に成功した。特に今世紀に入ってからの成長はめざましく、今では日本を追い越して世界第2の経済大国になっただけでなく、やがては米国をも追い抜いて世界一の経済大国になるという楽観論が近年支配的になっている。果たしてそのような見方は正しいのか。立ち止まって中国経済の現状を直視してみよう。

日時:平成25年5月30日(木)18:20〜20:30(18時開場)


大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室

会費:千円 (非会員二千円) 二次会(懇親交流会)は2階北西隅「北大会館」千円


演題:岐路に立つ中国経済


講師:伊藤 正一 関西学院大学国際学部長 日亜協会理事


講師プロフィール

  昭和24(1949)年生まれ。京都大学経済学部卒、台湾へ留学の後ハワイ大学大学院でM.A(経済学)、ワシントン大学大学院でPH.D.(経済学)取得。1983年に大阪府立大学経済学部講師、同教授を経て、1999年より 関西学院大学経済学部教授、2000年京都大学博士(経済学)取得、2006年4月より08年3月まで関西学院大学産業研究所・所長、2009年5月より中国経営管理学会・副会長、2010年4月より関西学院大学国際学部・教授、国際学部長、現在に至る。著作に、『現代中国の労働市場』(平成11年度沖永賞)、編著には、『東アジアのビジネス・ダイナミックス』(御茶の水書房)、『現代の総合商社』(晃洋書房)がある。中国経済、特に労働・企業や台湾の少子化に関するテーマを中心に多数の論文。